ナースのお仕事その1「PTIが始まった!」

    natsumi_nurse私は小児看護ナースなので、よく、「子どもと遊んで大変だねえ」と、言われたりするのですが、保母さんではないので、あまり遊んでいる時間はないのです。でも、この言葉に代表されるように、ナースの仕事というのはとてもわかりにくい。実際に働いていても、「何でも屋」だよなあ・・・と、悲しくなることがある。

    例えば、ハウスキーピングが「それは僕たちの仕事じゃないからね」と言えば、ハウスキーピングのような仕事もしなくてはいけないし、Orderly/PCA(食事介助やおむつ交換、お風呂介助などをしてくれる人たち)に、「私の勤務時間は終わりました」と、言われれば、その仕事は私たちに回ってくるし、ドクターたちが処方した薬の量が間違っていれば(よくある)彼らを追跡し、ましてや、見当違いな指示があれば、彼らを説得しに行かねばならない。セクレタリーがいない日は電話にも出るし(これがひっきりなしにかかってくる)書類作成もする。そして、この合間をぬって、本来のナースの仕事もしているわけです。

    いつか言ってみたい言葉その1

    「あ、それは、私の仕事じゃないですから」

    わかりにくいナースの仕事をなんとか、わかりやすくさせようと、OIIQ(ケベックのナースの親分)はPTI(Plan Thérapeutique Infi rmier)というものをこれからはやります、という企画を打ち出し、この秋から実際に施行されている。これは、ナースの仕事をもっと法律的に、視覚的にわかるようにしようというもので、私たちが、普段頭の中でやっていることを、紙に書いて残そう、というもの。はっきりいって、仕事が一つ増えました・・・(とほほ)。

    いつか言ってみたい言葉その2

    「看護は会議室でやっているんじゃない!現場でやっているんだ!」

    (とても古いけど)
    とはいえ、これはいい機会でもあると思う。人によっては、「ナースの仕事なんて、はーい、口あけてえ、っていって、薬を患者さんの口に放り込んでいるんだろう」なんて思っている人もいるのです。

    さて、ここで、私たちナースの仕事とはいったい何なのか、OIIQは何を紙に書いて残せといっているのか、何回かに分けて説明して行きたいと思います。

    ナースの仕事は、大きく分けて4つ。

    Nursing Assessment (看護アセスメント)
    Planning (計画立案)
    Nursing Intervention (看護行為)
    Nursing Evaluation (評価)

    これは、アメリカから入ってきた考え方のため、日本語の訳もそれにそってつけられていて、日本語的にはあまりクリアではない。この中でも一番大事なのが、Nursing Assessment。これなくしてナースの仕事は成り立たない。ただ、この部分はまだ日本ではしっかりと確立されていないため、ここでのナーシングに比べるとあまり重点は置かれてなかった。この出発時点のアセスメントに重点が置かれていない、ということは、その後に続く、全ての看護行為において違いが出てきてしまうのである。そうして、この部分がなかったら、私たちは、ただのメイドになってしまう。

    もともとは、世話をするが仕事だったところから始まったナーシング。それを、現時点まで引っ張り挙げるのに貢献したのは、ほかならぬ、ブリティッシュのフローレンス・ナイチンゲール。彼女の著書の「看護覚書き」という本を読むと、彼女がいかに世間のイメージの「天使」から遠いか、そうして、100年以上前に書かれたこの本が、いかにプロフェッショナルで、そして、今現在でも通用するような、ナーシングの真理をついているか、本当に驚く。

    来月は、そのとても大切なNursing Assessmentについて、語りたいと思います。

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    Maki Shimoya

    日本にさくっと帰ってきました。妹の結婚式のためです。日本は春のにおいにあふれていて、よかったなあ。

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