カナダドルのあだ名は?

    1ドル硬貨

    1ドル硬貨

    最近のカナダドル高騰にちなんだ今月のトリビア。カナダ人が使うカナダドルのあだ名は何でしょう?(2007年12月号 モントリオールトリビア出題)

    コインの中でも、ちょっとカクカクして見つけやすい1ドル硬貨。カナダの人々からは « Loonie(ルーニー) »という愛称で呼ばれています。1ドル硬貨の裏面に描かれた、カナダに生息する水鳥のアビ(common loon)から来ています。

    「ルーニー」は、1ドル硬貨のことだけでなく、カナダドル全体を指すこともあります。TVニュースの為替情報などでは、USドルと区別して、カナダドルを「ルーニー」と呼ぶことがあります。

    バイリンガル都市モントリオールでは、フランス語の愛称に遭遇することもあります。フランス語では、1ドルを « piastre » « piasse »とも言います。ちなみに、セントは « sou »。フランス硬貨の古い言い方らしいですが、今でも使う人、結構いますよ。

    ルーニー硬貨誕生秘話


    pic_trivia_canoe.jpg今では、ルーニーのデザインですっかりお馴染みのカナダ1ドル硬貨。1987年に今のデザインが採用されるまでは、全く違うデザインだった。そのデザインは、Emanuel Hahn氏による「Voyageur canoe」。毛皮をいっぱい積んだカヌーをこぐ二人の男は、カナダ開拓時代を描写するデザインだった。このカヌーのデザインの硬貨(写真右)は、87年以前には1ドル紙幣と共存していたが、人々は紙幣を好み、硬貨は人気がなくあまり流通していなかった。
    1987年に、ある事件が発生。この硬貨のデザイン原型の鋳型 (Master die)がオタワから造幣局のあるウニペッグへ輸送される途中、紛失。カナダ造幣局は何者かが偽造目的に盗んだことを恐れ、急遽1ドル貨幣のデザインを変更したそうだ。それが現在のルーニー硬貨である。その後カナダ造幣局は、維持費の少ない硬貨をもっと流通させるため、1ドル紙幣を廃止、1ドル硬貨がようやく流通するようになった。現在では「カナダドルといえばルーニー」と言われるほど、人々に愛されている。流通の少なかったカヌーのデザインは幻となり、プレミアムがついている。

    カナダの硬貨雑学

    1ドル硬貨を含む、カナダのコインは主にWinnipeg (Manitoba)にあるRoyal Canadian Mint(カナダ造幣局)で製造されています。硬貨は、1セント(ペニー)、5セント(ネッケル)、10セント(ダイム)、25セント(クォーター)、1ドル(ルーニー)、2ドル(トゥーニー)が一般に流通しています。50セント硬貨も毎年製造されていますが、超まれです。もし見かけたら、使わずにキープ! プレミアありです。

    標準的なカナダ硬貨の片面はカナダに生息する野生動物、もう片面がエリザベス女王2世が描かれています。George VIが描かれた古いペニー、ニッケル、ダイムが未だに流通しているそうです。25セント記念硬貨は一般に流通しています。

    財布、ポケットの中からなかなか減らないペニー。じゃまくさいと思いがちですが、1ペニーを造幣するのに、4セントもかかるそうです。そう考えると、1ペニーもありがたく思えてくるから不思議です。

    Royal Canadian Mintはカナダの貨幣だけでなく、数多くの外国の硬貨の製造をしており、世界でも最大規模。2005年だけでも、14ヶ国に10億個以上の硬貨を製造。今までに74ヶ国の硬貨を製造したそうです。例えば、キューバのセンタボ(Centavo)、イエメンのフィルス(Fils)コロンビアのペソ(Peso)、アイスランドのクロナー 、インドネシアのルピア(Rupiah)、 タイのバーツ(Baht)、香港の$1,000硬貨など。カナダの隠れた産業となっています。

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