何か言うてもよかろーもん?!
キューバか南米にでも行きたかったのですが、一番航空券が安かった日本へ3週間ほど一時帰国してきました。
私が予約していたのは成田〜モントリオールの往復航空券だけ。ホテルも移動手段も何とかなるとタカを括っていたのです。結果的にそれが甘い判断だったと成田到着後に知らされます。トロントでの乗り継ぎも無事に済み、長いフライトを終えて成田に到着した私は、空港内の公衆電話から福岡の両親へ電話。それから入国審査に税関を抜けて、大きいスーツケースを福岡へ送り、宿探しです。
然しながら空港で斡旋しているホテルはどれも高級ホテルばかり。しかもどこのホテルも空き室はなし。丁度、今の時期は修学旅行生の利用も多いそうで、東京の主要なビジネスホテルは全て満室。汗だくで空港内を2時間走り回った挙句、池袋の高級ホテルを予約して京成電車に乗り込んで都内へ。成田から2時間かけてホテル到着、早速寝ようかと思いつつパソコンを開くも持って来たパソコンが動かないから客室係を呼んで・・・シャワーを浴びて人心地付いた時には日付が変わっていました。
東京から新幹線で名古屋、伊勢神宮に20年振りに参拝して、大阪に立ち寄った後で新幹線で福岡へ入り、宮崎までドライブで足を伸ばしましたが、食べ物が美味しい、街が綺麗に保たれている・・こりゃ日本人として気付く面ですが、その一方で日本という社会全体が深い闇に覆われている気がしました。大きな書店に入ると小林多喜二の「蟹工船」がベストセラーになっているのです。最初は本屋の戦略かと思いきや、格差社会・ワーキングプア・ネットカフェ難民などという現状に苦しむ私と同じ世代の若者がこのプロレタリア文学に群がっていると云うのです。プロレタリア文学なんて共産主義の崩壊と共に崩れ去ったと思っていましたが、過剰労働、うつ病などの心の病、格差社会、政治や年金不信と色々と日本社会を取り巻く事情が逼迫しているのかもしれないなと感じました。
カナダに居るとそうは感じませんけど、「これでもか!」という程のサービス過剰な日本。こちらがチップを払わねばいけないんじゃないかと思わせる客への奉仕ぶりにはやはり感動でした。また暑い日差しが照りつける中を伊勢神宮へ参拝しましたが、鬱蒼とした緑の中に荘厳なお社が立っていて、心が綺麗に洗われたような気分さえしました。自分が日本人である事を実感出来た瞬間でもありました。
日本で旨いものを喰らい、後輩や友人と美酒を酌み交わして、気持ちよく成田を発ちたかったのですが、出国前日に周知の通り、秋葉原で凄惨な大量殺人事件がありました。成田へ向かう途上、秋葉原にはテレビ各局の中継者が何台も止まっており、それを見て陰鬱な気分になりました。どうしてあんな惨い事が起こってしまうのか、生きている者が皆、精神的にも肉体的にも追い詰められて、社会全体が妙にギスギスしているからでしょうか??
順調に成田を離陸した飛行機は、6月の嵐には勝てずトロント到着が遅れ、着陸後もターミナルへは動けず立ち往生。モントリオールへの乗り継ぎ便にも間に合わず、手配された後続の飛行機に乗り込むも、何とその飛行機まで故障してモントリオールには3時間遅れの到着。すっかり夜になったモントリオールの街の明かりを外に見ながらホッとしましたが、いやはや忘れ難い帰省になりました。笑









