飽きのこない秋の味覚―JEROME流―

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Photo by Nico

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清々しい秋晴れを堪能したい時、NICOが足を運ぶのが、Jean-Talon市場。新鮮な野菜とフルーツの香りや、行きかう人々の生み出す活気に包まれていると、心がうきうき小躍りし始めます。

と、どこからともなく届いてくる、温かな甘い匂い。戌年ならではの(?)鋭い嗅覚を頼りに足を向け、行きついた先にあったのが、本日ご紹介したいモントリオールのナイスガイ、JEROMEさんが経営する、CREPERIE DU MARCHEです。


Photo by Nico

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市場のど真ん中に陣取っているこのクレープ屋さん。チーズとトマトと卵入りのクレープを一口ほおばり、思わず出た言葉は、「あ、フランスの味!」でした。パリ在住時に手頃なランチとして気に入っていた、パリ・モンパルナス駅界隈にひしめくクレープ屋さん。そこで食していた懐かしい味に、実に10年ぶりに再会した思いでした。さっそくJEROMEさんに、「フランスの方ですよね?」とうかがったら大正解。まさにモンパルナス界隈の有名店、CREPERIE DE JOSSELINで12年も働いた経験のある、筋金入りのブルターニュ地方ご出身の方でした。

2005年の6月に、まずは夏季のみの営業としてスタートしたこのお店。今では通年営業となり、その美味しさとこだわりがじわじわと認められ、来年にはATWATER市場に2号店を出す予定にまでなっているそうです。JEROMEさんのこだわりは、まずは素材。毎朝市場を回り、その日に入荷したばかりの新鮮な材料を買い求めます。卵、そば粉はオーガニック、塩はGERANDE産を使用、そば粉の粉ひきについても、自らの足と目と舌で選び出した業者と専属契約をしているという徹底ぶりです。そして、使用するナイフやフォークも、トウモロコシのリサイクル品。たとえ経費はかさんでも、地球やそこに生きる子供たちの将来を大切にしたいというJEROMEさんの思いが、そんなこだわりに表れています。

ケベックならではの新しいクレープとして、食事クレープ(SALE)とデザートクレープ(SUCRE)の領域を越えたメニューも開発。地元の名産、メープルシロップをふんだんに取り入れて、ケベックの人々のハートをつかむことにも成功を収めました。

「ケベックでクレープ屋さんを開きたい」という夢の実現に向け、丁寧に一歩一歩歩みを進めてきた結果が、今の大繁盛。大繁盛を支えてきたのは、競争心ではなくて、「情熱」だと言い切るJEROMEさん。明るいお店の雰囲気はJEROMEさんの持つはじける笑顔を、そのまま鏡のように映し出しています。

秋の涼風を頬に受けながら、その内側に美味しいクレープを頬張り、JEROMEさんの温かな世界に「食欲の秋」を満たしてまいりましょう。

CREPERIE DU MARCHE

(MARCHE JEAN-TALON内)
www.creperiedumarche.com
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About the Author

Nico

太極拳インストラクター、カリスマフードアナリスト、コラムニスト、語学教師。一応主婦、1児の母。在外13年、在カナダは4年目。異文化交流の一期一会を、徒然なるままにご紹介してまいります。 フードアナリストのウェブサイト

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