「靴は脱いでくださ~い!」

Illust by Natsumi Narasaki
こっちでは外から帰って来たら、靴を脱がずにどんどん家の中まで入ってくる習慣がありますよね。それっていったい、なぜ?って疑問に思ってばかりです。外のきれいな緑の芝生で歩いた後なら抵抗はないのですが、公衆トイレとか、汚い水溜りなど、バイキンや砂、泥などが付いた靴で家の中に入ってくるなんて考えただけでぞっとします。常識ハズレなのではと思ってしまうのですが、こっちの方は平気でそのまま入ってきますし、そのままベッドの上にあがり、あぐらをかいて座っていたりします。
小学校の頃、初めて友達が私の家の中に靴をはいたまま入ってきた時は、母と私で同時に「あー!」っと叫んでしまったのを覚えています。電気屋さんとかプラマーを雇った時も、そのまま大きな作業ブーツで入って来たのを見て、母と私は顔をこわばらせてしまってました。たたみの上に靴のまま上がってきた時は、「やめてくださいー!」って、あたふたしていましたよ。
一方、私のカナダ人の主人は靴で入ってくるような方ではなかったのでびっくりしました。彼も靴で家の中へ入るなんてどうしても考えられない」と、同じ意見を持っています。しかし、彼も普通のケベックの家庭で育ったので、両親も親戚も靴で入ってくる方たちばかりです。それでも抵抗は小さい頃からあったそうなのですが、やっぱり彼は「たまご」(コラム第1号より)なんだなぁってまた新たに実感しました。
ヘア・メークの仕事をしている中、お客さんのお宅へお邪魔することがよくあるのですが、必ず「そのまま入ってください」と言ってくださいます。「いいえ、ここで靴を脱がせてください」と、こっちから頼んでしまいます。でも「いいですよ、どうせ家の中汚いですから」と、言われる時もあるのですが、それだったら私の素足・靴下が汚れてしまうのかしら、とそこでまた考えてしまうのって私だけかしら?(笑)
モントリオールみたいなマルチ・カルチャーな街には、様々な家庭があるので、お邪魔する時は靴を脱いだほうがいいかをちゃんと聞いてみた方がいいと思います。アジア人の家庭だと、たいていの答えが「はい、お願いします!」でしょうけどね。











