夢が叶いますようにー平和の祈りー

Photo by Nico
あらゆる温かい色彩が散りばめられたディズニーランドで、単身赴任先のコンゴ民主共和国から一時帰国している夫が、時折ふと立ち止まっていました。コンゴの現実とは正反対のところにある愛の姿に、立ちくらみを覚えていたのかもしれません。未解決の抗争が泥沼状態で続き、たくさんの国内避難民を抱えるコンゴ。そんなコンゴにあってなお、夢や希望や愛を失わない人がいるそうです。例えば、夫の運転手をしてくれている、Monsieur Bienvenu。「ようこそ」或いは「どういたしまして」という名前を持つ運転手さんは、毎朝、1時間以上バスを乗り継いで、必ず午前6時には出勤し、車を磨いて待っているそうです。年齢30歳、妻1人子供1人。話しかけてくる時は、必ず最初に「Permettez?よろしいですか?」とことわりを入れ、何を言っても、それこそ残業を頼んでも必ず「Merci、ありがとう」と答えるそうです。
コンゴで尊敬する人の一人、ということで夫が教えてくれたMonsieur Bienvenu。そんな彼にも夢はあるそうで、安定していて給料がより高く、家族や親戚を養えるような、大使館付けの運転手になることだそう。車整備士の資格もその為に取得済み。絶望を「毎日のように」感じている彼にもやはり、将来の夢があるのです。「彼、笑う?」と訊いたら、「時々、はにかむように、恥ずかしそうに笑うんだ」とのこと。
満面の曇りのない笑顔と同じくらい、夢や希望や愛を含んだ、はにかむような微笑みが存在することを、コンゴのBienvenuさんに教えてもらいました。夢、希望、愛。そこに到る経緯も勢いも、そしてきっと勇気の種類も、住む世界それぞれ、人それぞれ千差万別。それでも、懸命に勇気を振り絞って歩み続ける人達の夢が全て、どうか叶いますようにと、祈らずにはいられません。
それはきっと、長いその生涯の中で、戦争も平和も全て、嘆き笑いながらただ受け入れてきてくれた、この地球という母なる星の、痛切な祈りでもあるのではと感じずにはいられません。 W・ディズニーはこうも言っています、「我々の一番大きい資源は、子供の心である」子供の心を育む地球に、まずは心をこめて頬擦りするところから、平和の祈りを始めたいと思います。









