礒部 博昭 新総領事 (在モントリオール日本国総領事館)
礒部総領事が、ほぼ赤道直下に位置するシンガポールから、モントリオールへ赴任してきたのが、気温がマイナス30度まで下がった1月14日。「赴任当初は、開ききっていた毛穴がなかなか対応してくれず、寒さが身にしみました」と冗談が出るほど、外交官の人事異動は、まさに地球規模で行われているようだ。
礒部総領事は、1955年10月8日に山口県防府市で生まれた。瀬戸内海に面した穏やかで住みやすい土地柄。高校を終えるまで、ずっとこの街に暮らし、引っ越しをしたこともなかった。そんな環境への反動もあって、将来の進路を決定する時期には、既に「外交官となって、国際的な分野で働きたい」 と思うようになっていた。そして、東京外国語大学(英米語学科)へと進学し、1979年に卒業と同時に外務省へ入省。

Photo: Michiyo Koyanagi
本省では、経済協力局、大臣官房(海外広報課)、中南米局を経て、領事移住部邦人保護課長、経済協力局国際機構課長を務め、海外では、ルーマニア、ベルギー、メキシコを経て、イタリアでは参事官と公使、シンガポールで公使を歴任し現在に至っている。チャウシェスク大統領政権下のルーマニアでは、物不足で国外まで買い出しに行ったり、イタリアでは必死になってイタリア語を習得し現地の人たちと交流を深めたり、外交官ならではの経験を積んできた。
「“アクセスしやすい、頼りになる総領事館”でありたいと思っています。また、地元との人間関係や文化交流を通して、日本に対して好感と関心を持って頂けるように努めていきたいと思っています」と、当地での抱負を述べてくれた。
趣味のジョギングも徐々に再開し始め、休日には、ガイドブックを片手にぶらりと街歩きや旅を楽しむのが好きだという。入省後にフランスのトゥール市での留学経験を持ち、フランス語も習得済み。英、仏、伊、と語学堪能な礒部総領事に、語学習得のコツを聞けば、「別に堪能なわけではありませんが、やはり、その国の言葉を話すようになりたかったら、まずはその国を好きになること」とアドバイスを頂いた。
座右の銘は、「自信は成功の最大の秘訣である」とのこと。やれるだけやったと思えるまで努力を重ね、あとは天命にゆだねればおのずと道は開かれる。(インタビュー・文: 小柳美千世)









